甲子園48勝の明徳義塾(高知)・馬淵史郎監督(61)が逆転負けに天を仰いだ。

 初回に3点を先制し、8回に4番の谷合悠斗外野手(2年)のソロでダメを押したかに見えた終盤。だが9回に併殺崩れで1点差に迫られ、なおも2死一塁でエース北本佑斗(3年)が投ゴロを捕りきれず。2死一、二塁で中軸に回してしまい、早実・清宮幸太郎内野手(3年)への四球で満塁。野村大樹内野手(2年)に同点の押し出し四球を与えた。延長10回に早実に1点を勝ち越され、その裏の2死二塁の好機は生かせなかった。「9回は投手を代えるべきだった。監督の失敗です」と悔やんだ。

 中盤まで流れは明徳義塾にあったが、早実の追い上げムードが高まった終盤は、甲子園の雰囲気は早実の味方になった。「早実には野球の神様がついている。こういうときは、グーッと来ますよ」と早実の進撃も予告した。