夏11連覇を目指す聖光学院が二本松工を15-0(5回コールド)で下し、春初戦を圧勝した。今大会から背番号1を任された平野サビィ投手(3年)が公式戦初登板初先発。175センチ、80キロの体格から最速137キロの直球を豪快に投げ込み、3回2安打3奪三振無失点に抑えた。パキスタン人の父を持つ右腕は「背番号1をもらったからには譲りたくない」と意気込む。

 筋肉モンスターだ。昨秋時点で背筋は180キロ。握力は右72キロ、左68キロで、簡単にリンゴを握りつぶせる。冬場はさらに週5日の筋力トレーニングに力を入れた。春で背筋が250キロまで上昇すると、球速も昨秋から17キロアップ。3月の関東遠征で結果を出して、背番号1を勝ち取った。夏11連覇に向け「自分はたいした投手じゃない。気を抜かないで、チームを負けさせない投球をしたい」と丸太のような腕に力を込めた。