センバツ王者の大阪桐蔭が大体大浪商を破り、春の大阪大会を制した。

 エース徳山壮磨投手(3年)が今大会初先発。5-1で迎えた9回に2点差まで追いつかれるもなんとかしのいで、9回完投勝ちを収めた。

 センバツ後の1カ月は体作りに費やし、走り込みや多いときで1日100球程度の投げ込みを行ってきた。「軸がしっかりして球が走る感じがする」と効果を感じている様子。捕手を務めた福井章吾主将(3年)も「センバツを経験して自身が出ている。キャッチャーから見て感じます」と一回り大きくなったエースの成長を感じ取った。

 西谷浩一監督(47)は「センバツが終わって、あれだけ投げて故障がなかった。しっかり(この試合に)合わせてくれたなと思います」とたたえた。

 センバツ王者として、大阪王者として挑む近畿大会に向けて西谷監督は「背番号を付けた大会で最後まで勝ち抜けたことは良かった。しっかり近畿大会で勉強して夏につなげていきたい」と気を引き締めていた。