<高校野球・春季福島県大会:光南7-5郡山商>◇25日◇決勝、3位決定戦◇いわきグリーンスタジアム

 第3代表決定戦は、光南が7-5で郡山商を振り切り、8年ぶり3度目の春季東北大会出場を決めた。不振だった4番遠藤駿介主将(3年)が、先制二塁打を含む2安打3打点と活躍。昨春の準々決勝、昨夏4回戦と連敗していた相手に雪辱した。決勝は、聖光学院が4-1で白河を下し6年ぶり3度目の優勝を決めた。

 光南の口火を切ったのは遠藤だ。3回表2死二、三塁で右中間を破る先制二塁打。前日の準決勝白河戦では5打席無安打、この日も2回の初打席は三振。それだけに遠藤は「東北大会につながったので、いい仕事ができた」と安堵(あんど)の表情を見せた。昨夏4回戦敗退の悔しさを知る、3番富永祐太と5番矢吹友紀(ともに3年)も、それぞれ1打点。「クリーンアップで1試合1回ずつは仕事をしよう」と誓い合った約束を果たした。

 2回戦の学法福島戦で頭部死球を受け救急車で運ばれたエース二瓶聡(3年)も、粘りの11安打5失点完投。「同じ相手には負けたくなかった。夏に向けていい材料にしたい」と東北大会を見据えた。【佐々木雄高】