<神宮大会:愛工大名電6-2北照>◇4日目◇26日◇高校の部準決勝◇神宮
初の決勝進出を目指した北照は愛工大名電(東海・愛知)に敗れた。先発右腕の三浦翔(2年)が5回9長短打を浴び5失点。救援した背番号1の左腕、大串和弥(1年)は4回1失点の粘投を見せたが、勝利には結び付かなかった。準決勝敗退も、2番手の三浦が全国舞台で2試合先発しメドが立った。出場が確実視される来春の甲子園は、大串との左右2枚看板を形成する。
北照の秋の陣は全国4強で終わった。強豪の愛工大名電に敗れ、ナインと同様に、マウンドに立った大串と三浦は唇をかんであいさつに走った。それでも河上敬也監督(52)は「三浦が2試合に先発し、投げることができたのは収穫。大串はマウンド度胸も良く、この2枚で来年に向けて調整していきます」と、明るい材料として上げた。
大串は24日の鳴門(四国・徳島)戦に続き、この日も救援で力を発揮した。6回から登板し、それまで9安打5得点と当たっていた相手打線を変化球主体に翻弄(ほんろう)。7回に暴投で1点を失ったが、背番号1に値する内容だった。それでも「今のままでは全国で通用しないことが分かりました。自分のプレースタイルが貫けなかったのが一番悔しい」と厳しく振り返った。
2戦連続で先発した三浦は5回5失点。「今日はバントやエンドランで揺さぶられてしまいました」。右手中指のマメが破れ、本来の投球ができなかった。それでも初戦の鳴門戦では7回1失点と好投。全国の地区王者が集った神宮で2試合計12イニング。経験が何よりの収穫だった。
「春までに球速を138~140キロまで伸ばし背番号1も取りたい」と三浦はこの冬の目標を掲げた。後輩大串と切磋琢磨(せっさたくま)して投手力をさらにアップさせないと、全国トップとの戦いに伍(ご)していけないことを肌身に感じたからだ。大串も「これからもう1度、ゼロから鍛え直します」と力を込めた。
チームは急きょ、帰道の予定を変更して今日27日に首都圏で練習試合を組んだ。代表選出が確実な来春のセンバツ出場は、来年1月27日に正式決定する。神宮の2試合を糧に、春の大舞台までさらなるレベルアップを図る。【中尾猛】

