今夏の甲子園に出場した静岡の高階隼外野手と小川拓真内野手(ともに3年)が8日、東都大学リーグ1部・中大のスポーツ推薦入試に合格した。法学部の高階も商学部の小川も「1年の春から出られるように頑張って、プロに行きたい」と決意を新たにした。

 静岡を8年ぶりの甲子園に導いた1番と4番が今度は神宮を沸かせる。高階は春の県大会、浜松大平台戦でサイクル安打を記録するなど、長打力もある右のリードオフマン。大学では「2番もやってみたい」と新たな挑戦に意気込む。左の主砲小川は夏の県大会でチームトップの打率5割と大暴れした。引退直後から木のバットで振り込んでおり「そこまで不利には感じない」と手応えも。甲子園で苦しめられた習志野(千葉)泉沢涼太投手(3年)がチームメートになり「心強い」と巡り合わせを喜んだ。

 中大は1部優勝24回、大学選手権優勝3回の名門だが、元巨人の高橋善正監督(67)の下、08年春に1部復帰を決めて以降、まだ優勝していない。「グラウンドに立って優勝を味わいたい」と小川。さらに、高階は「日本一になりたい」と力を込めた。高校でたどり着けなかった頂点を目指す。(日刊スポーツ静岡版)