第84回選抜高校野球(3月21日開幕、甲子園)の出場校が27日、大阪市内で開かれた選抜選考委員会で決定した。

 愛工大名電(愛知)の7年ぶり9度目のセンバツ出場が決まった。昨年の神宮大会準Vに導いた高校NO・1左腕、浜田達郎投手(2年)は、全国制覇を力強く宣言した。「まだ実感はわかないです。甲子園は、小さい頃からの夢だった。目標は優勝です」。イチロー(マリナーズ)、山崎武(中日)といったOBを輩出した名門校のマウンドを、1年生秋から背番号1をつけて守ってきた。しかし、昨夏の愛知県大会の決勝で敗れ、聖地の土は踏めなかった。だからこそ、今大会への思いは強い。

 キャプテンで4番の佐藤大将(だいすけ)内野手(2年)の復活も心強い。昨年神宮大会前に右足首の疲労骨折が判明。秋の愛知県大会、東海大会で打ちまくった頼もしい男が、試合に出られない状態になった。「神宮大会ではチームが思うように打てず、悔しい思いをした。甲子園で猛打の名電をアピールしたい」。手術は無事成功し、今はしっかりとセンバツに照準を合わせている。

 今年9月、同校は創立100周年を迎える。新たに作ったTシャツの背中には倉野光生監督(53)が考案したという「百念紫魂」の文字が。投打の両輪が甲子園で躍動すれば、05年春に堂上直(中日)らを擁し、全国制覇を成し遂げた時以来の“紫紺の大旗”が見えてくる。【坂祐三】