<高校野球神奈川大会:横浜隼人4-3横浜商大高>◇14日◇1回戦◇保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム

 横浜隼人が横浜商大高との“相鉄ダービー”をサヨナラ勝ちで制した。

 12年春の準々決勝以来の戦いとなる両校は相鉄線沿いで4駅違い。毎年7月上旬に、ベンチに入れない3年生の引退試合が行われるほど付き合いが深く、初戦にもかかわらず約8000人が詰めかけた。1点ビハインドの4回、手塚渓登外野手(3年)が通算48号の2ラン。8回に追い付かれたが、9回2死一、二塁で藤沢浩太外野手(3年)が右前サヨナラ打を放った。相手エース続木悠登投手(3年)が今夏のために磨いたスプリットを打ち、「低めの変化球は捨てるはずが、体がとっさに反応しました」と、食らいついた。

 09年の初優勝時も初戦(厚木東)で延長12回サヨナラ勝ち。水谷哲也監督(49)にとっては、20歳から親交のある金沢哲男監督(56)との初戦を、“想哲ダービー”と呼び、挑んだ。「選手がよくやってくれました。苦しい試合でしたが、これで勢いがつけば」と涙した。【和田美保】