<高校野球岩手大会:盛岡大付7-2盛岡中央>◇20日◇4回戦◇岩手県営

 盛岡大付の右腕エース松本裕樹(3年)が2試合連続で先発し7回3安打1失点。盛岡中央に勝ち、準々決勝に駒を進めた。

 今秋のドラフト上位候補右腕、松本の今夏2戦目の登板は大雨。初回は3者連続三振と最高の滑り出しだったが、3回2死二塁で盛岡中央の1番田中に右中間への三塁打を許し、一点を失った。

 次の打者を死球で進ませなお2死一、三塁のピンチ。3番木村への3球目だった。「走ってくるかもしれない」と、飛び出したのを見逃さず三塁走者を挟み、アウトに。冷静な判断で追加点を許さなかった。その後は変化球を使いながら丁寧に打たせてとり、4回から7回まで3人ずつで抑えた。松本は「前より体が重かったけど、勝てたのでよかった」と振り返った。

 この日も4球団5人のスカウトが視察するなど、マークが続く。最速は142キロ止まりだったが、初めて松本の投球を見たという楽天・福田スカウト副部長は「ポテンシャルが高い。鍛えがいのある体をしている。まだまだいける感じだね」と好感触の様子だった。【高場泉穂】