興南(沖縄)-大垣日大(岐阜)は雨天中止になり、準決勝が2日間にわたって行われるのは72年以来、38年ぶりとなった。

 大垣日大は異例の「調整」で仕切り直しの一戦に備えた。1度は試合に向けて調整したため、中止決定後に室内練習場で割り当てられた1時間は一切練習しなかった。この日から阪口監督は監督生活44年目に突入した。大ベテランは、左腕島袋を擁す興南との対戦が決まった直後から「95%負ける」と公言。「甲子園にもう1日いられる。それが正直なところ」と、死んだふり作戦なのか真意は不明。それでもエース葛西は「そう言ってもらえると、負けて普通と思えて楽になる」と気負いはない。