常葉菊川は右腕野島先発へ
全国高校野球選手権(甲子園)で常葉学園菊川は13日の第2試合(午前11時開始予定)、2年連続の8強入りを懸け3回戦で倉敷商(岡山)と対戦する。左ひじを痛めているエース戸狩聡希(3年)が、12日に豊中市の豊中ローズ球場で行われた練習で1球も投げられないという非常事態。野島大介投手(3年)が先発し、萩原大起投手(2年)への継投が濃厚となった。
3回戦を目前に、常葉学園菊川が非常事態を迎えた。この日、左ひじ痛のエース戸狩は、キャッチボールを数球で切り上げた。投球ができる状態ではなく、ベンチから他の選手の練習を見つめるのみ。普段の温厚さが消え「あー腹立つ!ホント」と大声を出すなど、いらだちを隠せなかった。練習を途中で切り上げ、治療に向かった。
野島の右腕が、チームの窮地を救う。ブルペンで30球を投じ「明日は死ぬ気でいきます。ずっと(戸狩に)助けられてきたので」と鬼気迫る表情で話した。静岡大会で2試合に先発したが、13回で6失点。準々決勝以降は戸狩が3試合連続完投し、野島の登板はなかった。「県大会では僕がダメで、戸狩に疲労が蓄積したと思う」と自らを責める。この日、戸狩から「頼む。悪いけど」と言われた。「1イニングも投げさせられない。自分がカバーして、万全で放れるようにさせたい」と奮い立った。
9日の初戦(対福知山成美=京都)では6回途中から登板し、2回2安打2四死球で1失点だった。甲子園初勝利を挙げたが、ビデオを見ると力みから投球時に体が一塁側へ倒れる反省点があった。11日からブルペンでこれを修正。また、「戸狩が(球速)110キロぐらいで抑えていた。参考になりました」。これまでスピードガンがある球場では力むことが多々あった。だが、投球に必要なのは球速ではないと再認識した。
勝てば2年連続8強入り。県勢では73年の静岡(準優勝)74年の静岡商(8強)以来34年ぶり。同一校では68、69年の静岡商(準優勝、8強)以来39年ぶりの快挙。また、県勢の夏通算80勝目となる。【斎藤直樹】
[2008年8月13日10時21分 紙面から]
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