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報徳学園近田、笑顔なし完投/夏の甲子園

<全国高校野球選手権:報徳学園7-3鹿児島実>◇13日◇3回戦

 報徳学園のエース近田怜王(れお=3年)に笑顔はなかった。最後の打者を三振で締めても、ガッツポーズを途中でやめた。「ホームランがすぐに(頭に)浮かんで」と、9回1死からの被弾を悔やんだ。だがエースとして、胸を張れることがあった。

 「ここまでみんなに迷惑をかけた。きょうこそみんなのためになりたかった。3点は取られたけど、みんなに近づけたかなと思います」。今大会初のお立ち台で、近田は前を向いた。

 前日12日の練習で投球フォームを修正。踏み出す歩幅をせばめ、体重が後ろに残るようにして変化球の精度を高めた。ストレートで押す理想より、相手の強力打線を考えて変化球を要所で使う投球を捕手の糸井慎太朗(3年)と考えた。鹿児島実の強力打線を7安打。勝てたことが誇らしかった。

 3安打3打点で援護の井上は「近田に追いつき追い越せですよ」と笑った。「みんなの声が、ぼくを成長させてくれているんです」と近田は言った。必ずチームを勝ちに導く。27年ぶりの頂点へ、互いの信頼は揺るぎない。【堀まどか】

 [2008年8月14日10時59分 紙面から]


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