マーリンズ・イチロー外野手が「二塁踏み忘れ」の珍しい凡ミスを犯した。

 0-0の2回先頭で左前打で出塁したイチローは、次打者エチャバリアの右翼への浅い打球を二塁ベースを踏みながら見つめ、いったん一塁へ帰塁するしぐさを見せた。しかし、打球は右翼前に落ちる安打となり、イチローはそのまま二塁ベースを踏まずショートカットした形で三塁へ向かった。無死一、三塁とチャンスは広がったかに思えたが、プレー再開後、ボールが二塁へ送られイチローは走塁死となった。

 この場合、イチローはもう一度二塁を踏んでから三塁へ向かわなければならなかった。

 試合後は「初歩的なこと。(ヤンキースの)松井GM(ゼネラルマネジャー)特別アドバイザーとジーターの野球教室、お願いしまーす」と照れくさそうに笑うしかなかった。

 ◆野球規則七・0二 ランナーは進塁するに当たり、一塁、二塁、三塁、本塁の順序に従って、各塁に触れなければならない。逆走しなければならないときも、五・0九の各項規定のボールデッドとなっていない限り、すべての塁を逆の順序で、再度触れて行かなければならない。前記のボールデッドのさいは、途中の塁を踏まないで、直接元の塁へ帰ることはさしつかえない。