マエケンが日本の米でさらにパワーアップだ。メジャー2年目を迎えるドジャース前田健太投手(28)が16日(日本時間17日)、アリゾナ州グレンデールでキャンプイン。昨季は16勝(11敗)を挙げたが、早めに仕上げたことが響き、後半に失速した。その反省から今キャンプは「焦らず、じっくりとやっていきたい」と、スロー調整で公式戦に備える考えを明かした。

 ヒルら主力級と並んだブルペンでは、快テンポで31球を投げ込んだ。「去年よりいい。スムーズに終われたと思います」。米移籍以降、体力強化を目的にトレーニング、食事療法を続け、体重は昨年のキャンプ初日より3キロ増の86キロ。広島入団時は67キロと線が細かったが、徐々に「メジャー仕様」に近づいてきた。家族同伴の今キャンプは、自宅ロサンゼルスから日本米や精肉などの食材を大量に持参。「やっぱり日本の米を食べたいから」と欠かせない。さらに滞在先には念願(?)の「温水洗浄便座」が完備し環境面も整った。

 昨季の投球回は175回2/3。「200回の難しさを感じた」と振り返る。先発が100球をメドに交代することが多いメジャーで、球数を減らせば投球回は増やせる。ハニーカット投手コーチは「(カットボールを)制球できるようになれば左打者対策で、とても有効」と指摘。新たなスタイルで200投球回を目指す。(グレンデール=四竈衛)