ヤンキース田中将大投手が6回2失点で2試合連続のクオリティー・スタートと好投し、味方打線の援護を受けて自身の連敗を6で止め、5月8日レッズ戦以来51日ぶりに6勝目(7敗)を挙げた。

 いきなり3点の援護をもらった田中は2回、2安打と死球で2死満塁のピンチを招いたが、1番サンチェスをスプリットで遊ゴロに仕留め無失点に切り抜けた。しかし、5回、8番ナルバエス、9番エンゲルと下位打線に連打され、1番サンチェスを四球で歩かせ無死満塁と再び大ピンチ。ここで2番カブレラに初球の外角ツーシームをはじき返されて2点を奪われて1点差に迫られ、なおも無死一、二塁となったが、3番アブレイユを遊ゴロ併殺に打ち取り、4番A・ガルシアに死球を与えた後の2死一、三塁では、5番フレージャーを遊ゴロに仕留めて同点を許さなかった。直後の6回表に主砲ジャッジの27号2ランなどで味方打線が5点を奪い、リードを6点に広げて田中を援護。6回裏は3者三振と圧巻の投球で締めてマウンドを降りた。

 投球内容は6回101球を投げ、6安打2失点2四球5三振で防御率は5・56。

 田中は「風が強くスライダーの制球がうまくいかなかったが、真っすぐが走っていたので良かった。迷惑をかけた期間が長かったの続けて形にできて良かった。これが普通になるようにしっかり頑張っていきたい」と話した。

 ヤンキースは12-3で勝った。