ヤンキースが、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦で4敗目を喫し、敗退した。18日の第5戦で勝利を挙げた田中将大投手(28)は、ワールドシリーズに進出すればエースとして第1戦に登板するとみられていたが、今季最高峰の舞台のマウンドに立つことはかなわなかった。

 田中はこの日の試合前、ワールドシリーズに向け、ブルペン捕手を相手に約10分間のキャッチボールで力強い球を投げ調整した。第7戦では、総力戦に備えブルペンで待機した先発投手もいたが、ジラルディ監督は「ブルペンには入れない」と、田中を温存することを宣言していた。

 しかし試合は、投手陣が苦しんだ。この日マウンドを託された37歳の大ベテラン左腕サバシアは、順調な立ち上がりだったが3回から制球が乱れ、4回に6番ギャティスに先頭弾で先制を許し、4回途中で降板。5回には継投した2番手右腕カンリーが今季MVP候補のアルテューベにソロ被弾と2点適時二塁打を浴び3点を追加された。サバシアは今季、チームが敗戦した翌試合の登板では、ポストシーズンも含め10勝0敗、防御率1・69だったが、最後に力尽きた。打線もわずか3安打で、完封負けだった。

 敗退後の田中は「このチームは、シーズン入る前は、到底ここまで進めるチームだとは思われてなかったですけど、シーズン入ってしっかりと自分たちが成長もできていったと思いますし、その中でチームがどんどん良くなっていって、ここまで進むことができたと思うんで、このチームでね、今日でこれは終わってしまいましたけど、非常に、僕自身もいいチームだなと思ってプレーしていましたし、そういうので今日負けて、終わってしまったということは、すごく残念ですね」と話した。