新天地ドジャースでますます目が離せない大谷翔平。彼の「魅せる」特別な瞬間や表情を、カンビンことニッカンスポーツ・カメラマン菅敏(すが・さとし)が選りすぐりの写真とともにその舞台裏を語る。
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ドジャースで大谷さんをサポートしているスタッフの中に、ストレングスアンドコンディショニングコーチのトラビス・スミスさんというおもしろい方がいます。いつも底抜けに明るくて、私のおっさんジョークにもよく笑ってくれる楽しい人です。そんな彼が試合開始直前のベンチで選手や監督を盛り上げている大きな声は、いつもスタンドやカメラ席にも聞こえてきます。コーチと言うよりもむしろエンターティナーです。
4月8日、ツインズ戦の試合前、この日も大きな声で選手1人1人に気合を入れるスミスコーチ。翔平さんも目の前を通過する彼を目で追います。監督、選手、他コーチらに気合を入れた後、再び元に戻り、大声を出しながらタッチし、続けて指をなめるポーズ。
これで儀式は終わったかと思いきや、フィナーレでベンチの中でまさかの側転パフォーマンス! これには翔平さんも目を真ん丸にしてビックリ! パフォーマンスを終えて満足気に戻っていく彼を笑顔で見送っていました。この後、7回に左越えの3号本塁打を放った翔平さん。スミスコーチのパフォーマンスも効果があったのかもしれません。【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンのWEEKLY SHO!Time!!」)