カブスのダルビッシュ有投手(32)は325日ぶりの白星を逃した。今季最長の5回1/3を5安打5失点で降板。2点ビハインドの場面でマウンドを下り、今季2敗目を喫した。防御率は7・50となった。

試合開始時の気温は約4度。吐く息が白くなる寒空の下、手応えと反省が混在する投球内容となった。

1回2死から3番セルベリに真ん中に入った94マイル(約151・3キロ)直球を左中間最前列席に運ばれ、先制点を献上した。

立ち上がりから制球は安定していたが、3回2死一塁から今度は2番マルテに低め93マイル(約149・7キロ)を痛打され、左翼ポール際に2ランを浴びた。

テンポよく65球で5回を終え、6回も続投。1死から内野安打2本を許し、1死一、三塁としたところで降板した。2番手ライアンが走者2人をホームインさせ、ダルビッシュは5失点となった。

試合後は「全体的にストライクもすごく投げられたと思いますし、何より四球がなかったこと。ホームランが2本ありましたけど、それ以外の3安打が全部内野安打だったので。内容としてはホームラン以外はすごく良かったと思います」と振り返った。

前回4日ブレーブス戦は5回途中3失点で今季初黒星。登板後はブルペンに2度入り、骨盤の動きなどを意識してフォーム修正を続けた。この日は最速95マイル(約152・9キロ)。四球ゼロで1死球と安定感があり、被安打5のうち3本は内野安打。ただ、残り2本はいずれも1発を許した。

カブス移籍1年目の昨季は右上腕三頭筋の腱炎(けんえん)などケガに苦しんで1勝に終わり、9月に右肘を手術。今季3戦目で18年5月20日レッズ戦以来の白星、そして今季初勝利を目指したが、打線の援護にも恵まれなかった。