「後片付けせんでもええんや」上方定席繁昌亭20年 桂かい枝が見る上方落語の今、未来

来春、上方落語協会は70周年を迎える。現在の大阪・繁昌亭や神戸・喜楽館には連日、熱心なファンがやってくるが、ここまでの道のりは平坦ではなかった。桂かい枝(57)は「かつての落語会といえば、自分たちで高座を設置し、公演後は後片付けも噺家の手で行った」と振り返ります。これから先も、上方落語が愛されるためには? 32年の経験を踏まえて胸中を語りました。【取材・構成、撮影=三宅敏】

お笑い

★桂かい枝が語った主な内容

  • 上方落語70周年へ「自分なりのオリジナリティーを」
  • 繁昌亭誕生で変わった落語家の生活
  • 古典落語の将来「どうやれば生き残れるのか」

◆桂かい枝(かつら・かいし)1969年(昭44)5月7日生まれ、兵庫県尼崎市出身。94年、5代目桂文枝に入門。97年より英語落語で海外公演を行い、英語の教科書にも取り上げられている。04年、NHK新人演芸大賞。18年、繁昌亭大賞。趣味はエッセー執筆、サーフィン、英会話、スキー、水泳。身長173センチ。

◆第七回大阪落語祭(9月18~23日、大阪・国立文楽劇場) 21日午前11時開演の部に出演する。

◆独演会 10月25日には、フェニーチェ堺(大阪府堺市)小ホールで独演会を開催(午後2時開演)する。

今年も「大阪落語祭」が国立文楽劇場で行われる(9月18~23日)。迎えて第7回。米朝事務所、松竹芸能、吉本興業といった所属会社の壁を越えて、また笑福亭や桂、露の、林家といった一門を越え、上方落語が総力をあげての一大イベントでもある。

先代の5代目桂文枝さんに入門してから32年となる桂かい枝も、21日に高座を務める。

1994年の入門から32年。これからの上方落語を見据え「我々の世代が頑張らんとあかん」と語る桂かい枝

1994年の入門から32年。これからの上方落語を見据え「我々の世代が頑張らんとあかん」と語る桂かい枝

「噺家冥利に尽きます」格式ある文楽劇場の舞台

かい枝 いやでも気合が入ってしまいます。上方落語という大阪文化を皆で盛り上げようとする機運がうれしいし、行政がバックアップしてくれるのもありがたい。会場の文楽劇場は格式があって、重厚感たっぷり。そんな舞台で落語をできるのは噺家冥利(みょうり)に尽きます。それにここだけの話ですが、楽屋に届けられるお弁当が、また豪華でうまいんですよ(笑い)。

コロナの影響もあって、一時は上方落語の門をたたく弟子入り希望者が激減したが、ここ数年で再び増えてきた。当代の6代文枝門下の桂にこにこ文、林家愛染に弟子入りした愛奈ら、10代の女性もちらほらいる。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。