カブス福留孝介外野手(31)は約300万票のファンの支持を得て、1年目にしてオールスター戦の先発メンバーに名を連ねた。14日(日本時間15日)にシカゴからチャーター機でニューヨーク入り、前日会見では設定された50分間、報道陣の質問に答え続けた。米球界に飛び込んでからは初物ずくめの日々を送っているが、一段と異質な空間に身を置き「違和感はすごくある。でも堂々としていたい」。胸を張り、お祭りの雰囲気を満喫している。

 まだ痛めている脚は万全でないが、1試合に懸ける意気込みは並大抵でない。中日時代は数試合組まれている関係もあり「けがが心配で、あまり真剣ではなかった」と打ち明けたが、大リーグでは「1試合というのも楽しめるし、これでワールドシリーズの本拠地開幕が決まる。真剣になる」。

 「8番・中堅」で先発する。「シーズン中は冒険するわけにいかない。でも、(球宴では)思い切ってやれるという余裕はある」。この日のフリー打撃では右方向へ力強い打球を何発も放った。初めて足を踏み入れたヤンキースタジアムで持てる力をすべて出し切るつもりだ。