米大リーグのロジャー・クレメンス投手の昨年2月の下院公聴会での薬物使用に関する証言が偽りかどうかについて、米連邦大陪審が捜査に乗り出していることが分かった。AP通信が12日、伝えた。

 下院が司法省に捜査を求めた。連邦大陪審に持ち込まれると、検察官は目撃者から証言を得て、証拠となる文書の収集が可能になる。

 サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を7回受賞したクレメンス投手は、大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」で名前が挙げられた。公聴会で疑惑を全面否定したものの、元トレーニングコーチのブライアン・マクナミー氏は薬物注射を認め、双方の主張は対立した。