今季が契約最終年で、ワールドリーズで最優秀選手(MVP)となったヤンキース松井秀喜外野手(35)は9日(日本時間10日)、フリーエージェント(FA)を申請した。

 関係者によると、FA申請期間最終日の19日(同20日)まではヤンキースのみが具体的な条件を提示した契約交渉ができる。同日まで残留交渉がまとまらなかった場合は、ほかの球団との契約が可能となる。

 松井の代理人、テレム氏はこの日からゼネラルマネジャー(GM)会議が始まったシカゴで「今の時点では何も起きていない。われわれはまだワールドシリーズ優勝の余韻を味わっている段階で、交渉モードには入っていない」と話した。

 また、ヤンキースのキャッシュマンGMは「ワールドシリーズで活躍しても、活躍していなくても、われわれの考えは変わらない。(双方の)未来にベストな選択をしたい」と述べた。

 松井は2003年にヤンキース入団。大リーグ7年目で4年契約最終年の今季、痛めたひざの影響で1度も守備に就かなかったが、142試合に出場して打率2割7分4厘、28本塁打、90打点の成績。ワールドシリーズでは優勝を決めた第6戦の3安打6打点など3本塁打8打点の活躍でMVPに選ばれた。