マリナーズ・イチロー外野手(36)が1日(日本時間2日)、アリゾナ州ピオリアで行われた紅白戦に1番打者で出場した。

 既に新しい“相棒”に全幅の信頼を置いているようだ。エンゼルスから新加入の2番打者フィギンズについて問われると、穏やかな笑みとともに答えた。「全然ほっといても大丈夫だと思いますよ。(昨年まで)そういう(小技重視の)チームでやってきているし、1番を打ってきたことで1番の気持ちをよく知っているだろうし」

 この日、イチローは2打席で無安打に終わり出塁がなかった。2番とはサインプレーなどの絡みもなかったが、ある程度お互いのプレースタイルを分かっていることで心配点も少ない様子。積極的にバットを振っていくタイプのイチローとは対照的に、フィギンズは173センチと小柄で、じっくり球を選んでいくタイプ。昨年までのエンゼルス戦ではそのしつこいプレーに味方投手陣が散々悩まされてきたのを見てきた。

 「あの(小さな)体であれだけやっている」。イチローのフィギンズに対するここまでの印象は、よく頭を使ってプレーしているという意味にも聞こえる。快速コンビの今後が楽しみだ。