<オープン戦:オリオールズ4-3フィリーズ>◇14日(日本時間15日)◇米フロリダ州サラソタ

 オリオールズ上原浩治投手(34)の名前が呼ばれたのは、1点リードの9回になってからだった。無失点で切り抜けて、初セーブ。「5回が6回、6回が7回となって…。(セーブは)考えずに投げた」と、思わぬおまけに苦笑いした。

 オープン戦4度目の登板で、まだ無失点。今回はセーブもついた。だが「いままでの中で一番悪い」と厳しい表情だ。昨季のナ・リーグ覇者フィリーズが相手だったが、終盤の打線は控え選手ばかり。先頭打者には抜け気味のフォークボールを中前に運ばれ、後続の打者にも「いい当たりをされている。まだまだ」と反省を口にした。

 これまで同様、制球を課題にして臨んだが「(問題は)コントロールですね。腕を完全に振っていないから拾われる」と話した。「シーズンに入れば結果がすべて。でもいまは違う。納得のいく球を投げたい」。理想の投球を求めての模索が続く。