米大リーグ機構は26日(日本時間27日)、ポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ入りを目指しているロッテ西岡剛内野手(26)の独占交渉権をツインズが獲得したと発表した。

 ロッテは入札額受諾を日本野球機構を通じて大リーグ機構に伝えていたが、球団名は明らかにされていなかった。30日間の独占交渉権を得たツインズは「交渉が終了するまでコメントは差し控える」との声明を発表した。地元紙(電子版)などの米メディアの報道によると、入札金額は500万ドル(約4億円)程度とみられる。

 ミネソタ州ミネアポリスに本拠地を置くツインズはア・リーグ中地区に所属。今季は94勝68敗で地区2連覇を飾るなど、最近9年間で6度の地区優勝を果たしている。ツインズには2003年に巨人のマイケル中村投手が在籍した。

 西岡は今季、首位打者(3割4分6厘)と最多安打(206安打)のタイトルを獲得。ロッテの5年ぶりの日本シリーズ制覇に大きく貢献した。

 これまで入札制度で大リーグ入りしたのはオリックスからマリナーズに移籍したイチロー外野手、西武からレッドソックスに移籍した松坂大輔投手らがいる。楽天の岩隈久志投手についてはアスレチックスが現在、独占交渉権を得ているが、年俸額をめぐって契約交渉が難航している。