<アスレチックス1-3マリナーズ>◇28日◇東京ドーム

 日本の誇る安打製造機が、故郷の晴れ舞台で4安打の暴れ打ちだ!

 日本開催となった開幕戦で、マリナーズ・イチロー外野手(38)は3番右翼で先発出場、5打数4安打1打点の活躍で凱旋試合を飾った。1試合4安打は、昨年9月9日(日本時間9月10日)のロイヤルズ戦以来、200日ぶりの固め打ちとなった。また、川崎宗則内野手(30)はベンチスタートとなったが、出場機会はなかった。M00010000002=3A00010000000=1(延長11回)<イチロー第1打席=遊撃内野安打>

 初回2死から、ア軍先発マッカーシーと対戦。1球目からストライク、ボール、ファウル、ボール、ボールのフルカウント。6球目(146キロ)の真ん中低めの球をたたきつけ、打球はワンバウンドで身長200センチ超あるマッカーシーの頭上を越えて遊撃への内野安打。<イチロー第2打席=遊撃内野安打>

 4回。この回先頭打者アクリーが中越えに先制ソロ本塁打を放ち、なおも無死でイチローは登場。1球目からボール、ストライクでむかえた3球目。真ん中やや外より141キロの球を詰まりながらも三遊間へ。自慢の足を生かし2打席連続で遊撃への内野安打。<イチロー第3打席=中前打>

 1-1で迎えた6回1死一塁。ボール、ボール、ファウルでむかえた4球目。見逃せばボール球のような外角低め143キロの球をセンターへはじき返す中前打。この日3安打目。<イチロー第4打席=左飛>

 1-1で迎えた9回。先頭で打席に立ち、ア軍3番手バルフォアと対戦。初球、143キロ外角高めの直球を球に逆らわず左翼方向へはじき返すも左飛に倒れる。<イチロー第5打席=中前適時打>

 11回。2番アクリーの中前適時打で勝ち越し、なおも1死一塁。3番イチローの3球目で一塁走者アクリーが二塁盗塁に成功。得点圏に走者を置きイチローは、カウント1ボール2ストライクと追い込まれながらも、ア軍6番手ブレビンスの投じた地面スレスレ、外角低め115キロの変化球を中前に運ぶ貴重なタイムリー。今季初打点をマークし勝利に貢献した。