<ソフトバンク2-1西武>◇19日◇みずほペイペイドーム
パ・リーグにとって5・19は「サヨナラの日」とでも名付けようか。ソフトバンクは最下位西武に9回劇的勝利。近藤が前日18日の逆転2ランに続き、サヨナラ打を決め、桃色に染まったスタンドのボルテージは最高潮に達した。他球場の試合経過を追ってみると、オリックスも9回に同点とされたが、延長10回に宗の一打で決着。さらに千葉ではロッテが同点の9回に岡が本塁打を放って、なんとパ・リーグは3試合すべてがサヨナラ決着だった。
「怖いなあ、怖いねー、怖いなあ」。笑みを浮かべるでもなく王球団会長はそう言ってドーム球場の通路に姿を見せた。夢のような現実に「ほっぺをつねらないと、つねらないといかん!」とほおに指を当てて見せたほどだった。西武の新人武内に完璧に抑えられていたが、9回に周東が右前打すると、流れが一変。武内の負傷降板で一気にたたみかけた。「武内はよかったねー。ウチの打者が自分のバッティングをさせてもらえなかったからね。(降板は)どうしちゃったのかな」。武内は悔やみきれない降板となったろうが、勝負の世界は無情だ。王会長も9回先頭で出塁した周東の打撃をほめた。「やっぱり、周東が大きかったね。彼が出たら投手は平常心で投げられないからね」と何度もうなずいた。
「ピンクフルデー」でドームがピンク色に染まった今カードは西武に3連勝。自力V消滅のレオを、これでもかと押さえつけた。現役時代に2戦連続でサヨナラ本塁打を放ったことがある西武松井監督も、ゲームセットの瞬間はぼうぜんとグラウンドを見つめるしかなかった。これでホークスの今季西武戦は10勝2敗。貯金17の約半数を稼ぎ出している。戦績が証明するように明暗がくっきりと分かれる結果となったが、慢心は禁物だ。このカードからホークスの試合前練習はTシャツと短パン姿になった。チーム全体でグラウンドで動くときには「着帽&ユニホーム」という小久保監督の指針があった。暑さ対策もあるのかもしれないが、ちょっと気になった。




