ヤンキースのイチロー外野手(38)は、マリナーズ時代をともに過ごした城島の引退が寂しそうだった。当時はいつもベンチに並んで座り、ゲームの流れや技術、野球観などを話し合った。現在もオフには必ず神戸で当時の関係者を交えて会食し、一緒にゴルフに出掛ける。去就は前もってメールで伝えられていたそうで「メディアを通して知る前に伝えてくれる。律義な男ですよ」としんみり話した。

 九州男児という言葉が似合う豪快な見た目に反し、不振のときはダッグアウトで涙を浮かべていたこともあったという。「その翌日、声を掛けたらすごくうれしそうだった。人間らしい男ですよね」と、当時を懐かしんだイチロー。かつてダイエー時代は小生意気に感じた印象もあったものの、同僚としては対照的に気持ちのいい男だったと振り返った。