<オリオールズ5-6ヤンキース>◇12日(日本時間13日)◇オリオールパーク

 ヤンキースの守護神マリアノ・リベラ投手にセーブではなく白星が付いた。

 6-5の9回裏に登板。3者凡退に抑え本来なら44セーブ目が付くはずだったが、6勝目が付いたのだ。

 3点リードの8回裏、ヤンキースは5人目のロバートソンが登板。しかしバレンシアに同点3ランを浴びるなど1回を投げ4安打3失点。5-5の同点に追い付かれた。それでも9回表に暴投で1点を勝ち越したためロバートソンに勝利投手の権利が発生した。

 しかし、公式記録員の判断により、ロバートソンに白星は付かず、9回裏に完璧な投球をしたリベラが勝利投手になった。

 「勝投手・敗投手の決定」は公認野球規則の記録に関する規則で定められている。その中の10・19の(c)の(4)に「ある救援投手の任務中に自チームがリードを奪い、しかもそのリードが最後まで保たれたときに限って、その投手に勝の記録が与えられる。ただし、この救援投手が少しの間投げただけで、しかもその投球が効果的でなかったときは、勝の記録は与えられないで、彼に続いて出た救援投手が、リードを保つのに十分な効果的な投球をしたならば、この投手に勝を与えなければならない」と規定されている。

 日本のプロ野球でも過去に同じ例がいくつかあったという。