<エンゼルス8-1マリナーズ>◇15日(日本時間16日)◇エンゼルスタジアム

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が15勝目を目指して臨んだエンゼルス戦で、自己ワーストとなる7失点を喫した。3回1/3を投げて6安打4奪三振2四球で7失点(自責7)。防御率は3・42となった。

 立ち上がりは速球の制球も冴え、打者8人連続凡退とするなど、上々の滑り出しだった。だが、3回2死からナバロに四球を与えると、中前、四球で満塁とし、打席にプホルスを迎えた。プホルスには初球スプリットをあわや本塁打かという左翼ファウルポール付近へのファウルとされた後、2ストライクからの4球連続ファウルで粘られた末に7球目低めスプリットを巧打され、走者一掃の左翼線二塁打となった。

 4点リードを許して戻った4回のマウンドでは、先頭フリースにソロ弾を浴びた後、2安打で1死一、二塁としたところで降板。マウンドを引き継いだリオーネが岩隈の残した走者を返し、7失点となった。

 岩隈は「ボール自体はすごくよかった。セットに入ってからバランスを崩して、少し力みすぎてしまった部分がある。あそこのプホルスの場面で抑えておけば、こんな展開にはならなかった。この時期にこのゲームをしてしまったことを、本当にチームに申し訳なく思います」と話した。