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岩村「この騒ぎ見て」レイズ初の単独首位

サヨナラ勝ちし喜ぶ岩村(右から2人目)らレイズナイン(共同)
サヨナラ勝ちし喜ぶ岩村(右から2人目)らレイズナイン(共同)

<レイズ2-1ヤンキース>◇13日(日本時間14日)◇トロピカーナフィールド

 【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)13日(日本時間14日)=千葉修宏】岩村明憲内野手(29)の所属するレイズが、球団史上初めてゲーム差をつけての単独首位に立った。レイズはヤンキースに延長11回サヨナラ勝ちで6連勝。球団史上最多の貯金7、ホームゲーム11連勝でリーグ最高勝率5割9分とまさに記録ずくめだ。「1番二塁」の岩村も自己タイとなる4試合連続マルチ安打で11試合連続安打、守備では2併殺を完成させるなど、快進撃の中心にいる。

 この強さは、本物かも知れない。勝利の瞬間、岩村はほかのナインに負けないように、勢いよくグラウンドへ飛び出した。まずサヨナラの本塁を踏んだ二塁走者ゴームズのもとへ。次に殊勲打のグロスのところへ駆け寄り、ところ構わずたたく手荒い祝福。最後にもう1度ゴームズと抱き合った。

 「サヨナラの騒ぎ方を見てもらえば分かると思う。勢いのあるチームじゃないとあそこまではできない」。喜びは、スタンドのファンにも伝わった。スコアボードにア・リーグ東地区の勝敗表が映し出される。球団創設11年目にして、初めてゲーム差をつけての単独首位になった。「だれも予想してなかったはずなんで、下馬評を覆すのはやりがいあります」。言葉に実感がこもった。

 価値ある1勝だった。今季ここまで14試合に登板し、防御率「0・00」の相手守護神リベラに土をつけた。松井の本塁打で追い付かれ、突入した延長11回。右前打フロイドの代走ゴームズが盗塁する。ジーターのタッチをかいくぐって成功するとゴームズは地面をたたいて喜んだ。すると、途中から守備固めで入っていたグロスがサヨナラ中前打を放った。6連勝、本拠地11連勝。どちらが強豪かわからないほどの強さだ。

 試合後、マドン監督が最も評価したのが、実は岩村の守備だった。王建民から放った2安打も見事だったが、マドン監督は2併殺がチームを流れに乗せたと説明した。特に2回表1死一、三塁でのプレーに感嘆の声を上げた。打者は俊足ゴンザレス。高いバウンドの三塁ゴロだったが、三塁ロンゴリア-二塁岩村-一塁ペーニャと渡り、先制点を許さなかった。岩村の素早いスローが併殺を完成させた。

 マドン監督は「アキはすごかった」とため息。そして「普通だったら1つアウトで、1点を先制されている。あの素早く体をひねった送球で、一塁で打者走者を殺したんだ」と話した。ア・リーグのレギュラー二塁手で無失策は岩村だけ。コンバート初年度でゴールドグラブすら夢じゃない適応能力の高さだ。

 徹底マークの内角攻めもはじき返した。4試合連続のマルチヒットは自己最長タイ。岩村は「1、2番を絶対塁に出さないような攻めをしてくる。僕の弱点が内角で統一されているんだと思う」といいながらひと言加えた。「光栄だと思う」。ヤンキースがそれだけ自分を意識している“証拠”に、レイズの要は、ニヤリと笑った。

 [2008年5月15日8時43分 紙面から]


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