<マリナーズ8-2インディアンス>◇18日(日本時間19日)◇セーフコフィールド
【シアトル(米ワシントン州)=木崎英夫通信員】イチローがいよいよカウントダウンに入った。マリナーズのイチロー外野手(34)がインディアンス戦で中前打、二塁内野安打のマルチ安打を記録し、日米通算3000安打に1ケタとなるあと9に迫った。4試合後の22日レッドソックス戦には松坂大輔投手(27)が先発を予定している。イチローは今月に入ってから3安打の固め打ちを3度するなど上向いており、松坂から記念の一打を放つ可能性は十分にある。
後半戦幕開けの第1打席が「10カウント」の始まりだった。カウント1-1からインディアンス先発左腕ラフィーの投じたシンカー気味の内角速球138キロを振り抜き、ライナーで中前へと運んだ。今季120安打目は日米通算2990安打となった。
「ちょっと変な感じがあるのでね、感覚的に。それを早く戻したいというとこですよね」。15日のヤンキースタジアムでの球宴出場後から2日間の完全休養で英気を養った分、感覚的な差異も生じる。1回、先頭打者での1本はそれを振り払った。
4回の第3打席には外角142キロの速球を二塁左へ転がし、3000安打まで9へと近づけた。もっとも、大台へ向けて安打を積み重ねる意識を強く反映させるのがイチロー流のカウントダウン。「10本から9本とは1本増えたということになりますけど…。僕は1本増えてるって思ってるけど見てる人は減ってるって思ってるでしょうから。絶対的にそこが違うわね」と言った。
今季33度目のマルチ安打となったが、13度目の猛打賞は打ち損じの1本で惜しくも逃した。8-1と7点リードで迎えた5回2死一塁の第4打席、カウント0-1から1発狙いに出た。2球目の真中やや外寄り143キロの速球。本塁打できる絶好球だったが、高々と打ち上げて右中間よりの右飛に終わった。
「ホームラン打ったってヒット1本だもん。ホームランを打つチャンスがあるのにそんなこと(確実に単打で安打をかせぐ)してたらつまらんなぁとは思うね」。次打席の空振り三振で更新中の長打なしの自己記録は132打席へと伸びた。ややもすると着実な単打狙いから出る結果にも結び付けられそうだが、本塁打への色気を忘れているわけではない。
22日にはレッドソックス松坂との対戦が待っている。「イチローさんとの対決はいつも個人的な楽しみがあります」と松坂は言うが、その思いはイチローも同様だ。今季初顔合わせとなった5月27日では、大リーグの対戦で初めて松坂から2安打を放っている。7月に入ってから固め打ちも増えており、Xデーは目前。松坂との対決がより楽しみになってきた。



