<ホワイトソックス13-5マリナーズ>◇18日(日本時間19日)◇USセルラーフィールド

 【シカゴ(米イリノイ州)】8年連続の200本安打に挑むマリナーズ・イチロー外野手(34)が、ホワイトソックス戦で3安打の固め打ち。メジャー記録に並ぶ大台到達まで「安全圏」といえる1試合1安打ペースに乗せた。

 今季の安打数を162本とし、残り38試合。イチローも強く意識する数字だった。「ちょっと今年は遅いですけど、まだ1カ月以上ある段階でたどり着けたのは大きい」。160本目は試合開始直後の第1打席。左腕バーリーのやや内寄り低めの速球にうまくバットを合わせ、三塁手の後方に落とした。5回には難しい外角スライダーを打って二塁内野安打とし、6回には三塁前へのバント安打。3本ともイチローらしい、巧みなバットコントロールで奪ったものだった。

 3年連続のタイトルも有力ゾーンに入った。リーグ安打数は3本差の3位。この日、1位タイのキンスラー(レンジャーズ)が椎間板(ついかんばん)ヘルニアで故障者リスト入りし、今季中の復帰は厳しくなった。同タイトルは事実上、ペドロイア(レッドソックス)との一騎打ち。イチローは「ゼロ(安打)の想定を何試合か考えて、それを差し引いても余裕があるようなペースにしたい」とさらなる量産ペースへ、加速の手を緩めない。