<ブルージェイズ2-1ヤンキース>◇19日(日本時間20日)◇ロジャースセンター

 【トロント(カナダ)=千葉修宏】ヤンキース松井秀喜外野手(34)がブルージェイズ戦で6月22日レッズ戦以来となる復帰を果たした。「7番指名打者」で登録即スタメン出場したが、バーネットの前に3打数無安打。左飛、二飛と力負けし、第3打席は外角カーブで見逃し三振に倒れた。

 松井は「久しぶりだったんで、いい緊張感を味わった気がします。スイング自体は悪くない。目が慣れれば」。ジラルディ監督も「ガルフコーストリーグ(ルーキーリーグ)にはこんな投手いないだろう」と振り返った。

 だが問題は松井の調子ではなく、チームのバランスだ。松井がDHに入れば守備走塁のいい中堅ガードナーは控え。デーモンがDHから中堅に回る。だがそのデーモンが初回に平凡な飛球を落球。1-1の8回2死一塁でも、フェンス際の打球に追いつきながら落球し(記録は適時二塁打)決勝点を奪われた。

 これで首位レイズと11ゲーム差。ワイルドカード争いもレッドソックスと6・5ゲーム差だ。今のヤ軍でDHオンリーの松井を使うのはリスクをともなう。結果が出なければ中堅ガードナー、DHデーモンに逆戻りする可能性がある。