メジャー7球団眼前で田沢151キロ完封
<社会人野球日本選手権:新日本石油ENEOS4-0三菱重工神戸>◇17日◇1回戦◇京セラドーム大阪
メジャー挑戦を表明してた新日本石油ENEOS(神奈川)田沢純一投手(22=横浜商大高)が三菱重工神戸戦(兵庫)で5安打完封勝利を挙げた。メジャー7球団の前で4奪三振も、最速151キロをマークするなどパワフルな投球でバット4本をへし折ってデモンストレーション投球を行った。
田沢のメジャー挑戦表明後初の公式戦登板に、ネット裏には異様な雰囲気が漂った。マリナーズ、ブレーブス、タイガース、ジャイアンツ、フィリーズ、レンジャーズ、インディアンスの7球団13人以上の大リーグ関係者が、一挙手一投足を追った。
球場中の注目を一身に集める中、田沢は冷静に打者に向かった。「(スカウトを)あまり意識はしなかった。0点に抑えられて良かった」。2回に最速の151キロをマーク。2死一塁からは、内角を鋭く突く146キロでバットを折った。破片は外野人工芝まで転々。「このチームで野球をやるのは最後。少しでも多く勝ちたい」。魂込めた120球。4奪三振ながら3併殺と要所を締め、計4本のバットをへし折った。
すでに条件提示したブレーブスや複数年のメジャー契約を検討するレッドソックスなど、次々に争奪戦に参戦している。ジャイアンツのジョン・コックス環太平洋スカウトは「球威がある。成功する日本人はストライクが投げられる」と目を細め、日本球界に精通するレンジャーズのジム・コルボーンスカウトは「1回から最終回まで安定していた。コントロールが良くて、変化球に角度があった」と評価した。
大久保秀昭監督(39)は「これだけ注目される中で完封できるのは成長の証明」と精神面の成長を認める。田沢は「交渉の席に立つことが多くなると、すごくいい評価してもらえて、うれしい」。次戦は20日。争奪戦はますますヒートアップする。【前田祐輔】
[2008年11月18日9時31分 紙面から]
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