<ヤンキース5-4ツインズ>◇15日(日本時間16日)◇ヤンキースタジアム

 【ニューヨーク=大塚仁】ヤンキース松井秀喜外野手(34)が連夜のヒーローとなるチャンスを逃した。ツインズに終始リードを許す展開ながら、1点差に迫った9回無死一、二塁。長打で逆転サヨナラの場面だったが、守護神ネーサンのスライダーにバットが空を切り三振に倒れた。「うまく振らせるボール。あそこに投げるのはさすが」。その後カブレラの逆転サヨナラ安打で3連勝、貯金1としたが、4打数無安打1四球の松井には悔しさも残った。

 5打席すべてで走者を置いた場面ながら1本が出なかった。9回と並んで悔いが残ったのは1点を追う3回の第2打席。2死満塁でボテボテの二ゴロを放ち、微妙なタイミングだったがアウトとなった。「もし足が万全だったらもっと速く走れた。そしたらセーフだったかもしれないですね。まだ抑えめですね」。全開でないコンディションの影響がはっきりと出てしまった。

 松井が決勝アーチを放った14日に続くしぶとい勝利でチームは勢いづいた。一方で4番のAロッドが打率1割3分6厘と不調。負担を減らすためDH起用する案は常にあるだけに、DH専門の松井としては結果を出し続けるしかない。