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松井意地の11号18日ぶりアーチは快感

右越えに2点本塁打を放つ松井。捕手は城島(撮影・菅敏)
右越えに2点本塁打を放つ松井。捕手は城島(撮影・菅敏)

<ヤンキース4-8マリナーズ>◇2日(日本時間3日)◇ヤンキースタジアム

 【ニューヨーク=大塚仁、木崎英夫通信員】ヤンキース松井秀喜外野手(35)が意地の1発を放った。4回、左腕バルガスから右翼へ6月14日以来の11号2ラン。2回には右犠飛、7回先頭では右翼線二塁打といずれもイチローの守る右翼に打球を飛ばし、3打数2安打3打点の結果を残してみせた。チームの連勝は7でストップしたが、2試合ぶりのスタメン復帰にこたえてチーム内の存在感も取り戻した。

 18日ぶりのアーチはひときわ快感が大きかった。4点をリードされた4回2死一塁。左腕バルガスの初球を振り抜いた松井の打球が、イチローの頭上を越えて右翼スタンドに吸い込まれていった。「若干詰まったんですが、いい角度で上がったんで良かった」。2点差とし追い上げムードを生み出す貴重なアーチ。三塁側スタンドで見守った父昌雄さんの前で放った1発に納得の表情を浮かべた。

 1発だけではなかった。2回1死三塁では、右翼イチローの正面に飛ぶライナー気味の打球を放つ。これがタッチアップに備えてあせったイチローの失策を誘い、チームに2点目をもたらした。「最初落ちるかなと思ったんですけど、途中で捕られるなと…。しかもイチローさんだから、タッチアップも微妙なタイミングだったんじゃないかと思う。僕にとってはラッキーでした」。2点を追う7回の第3打席では右翼線二塁打も放ってチャンスメーク。3打数2安打3打点、試合後は米メディアにも取り囲まれる活躍だった。

 たまっていたうっぷんを多少なりとも吹き飛ばした。ナ・リーグ主催の交流戦が終わり、DHが復活した先月30日にスタメン復帰しながら翌1日にはスタメンを外れた。ジラルディ監督は「ワシュバーンは手ごわい左腕だから」と説明したが、ロドリゲスをDHで起用し休養させる狙いがあったことは明らか。だがこの日の2ランで、今季11本塁打のうち左腕投手から放ったのは7本目となった。左腕打ちで同監督にも大きくアピールした。

 先発サバシアの乱調などでチームの連勝は惜しくも7で止まった。松井も4点をリードされた9回無死一、二塁での第4打席で、粘りながらも中飛に倒れ「打ち損じてしまった。残念」と悔しがった。だが出場機会も少なく、月間打率2割4厘と不振だった6月が終わり、自身にとって7月最初の試合で好スタートを切れたことは間違いない。試合前には軽快なベースランニングも行い下半身の状態は良好。華々しい首位打者争いを演じるイチローに負けじと、巻き返しの態勢が徐々に整ってきた。【大塚仁】

 [2009年7月4日7時59分 紙面から]


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