元パイレーツの桑田真澄氏(41)が、鳩山由紀夫首相(62)の“臨時コーチ”を務めることが19日、分かった。鳩山首相は21~26日に渡米するが、この期間中に大リーグの始球式登板を予定している。そこで渡米直前の21日午後、官邸で桑田氏と面会し、投球の手ほどきを受けることになった。

 桑田氏に白羽の矢が立ったのは、訪問地が深くかかわっている。これが外交デビューとなる鳩山首相は、まずニューヨークで開かれる国連総会に出席後、ピッツバーグでの金融サミット(G20)へ向かう。桑田氏も07年の大リーグデビュー戦がニューヨークでのヤンキース戦。直後に本拠地ピッツバーグで登板した。偶然にも同じ行程をたどることに、親近感を覚えても不思議ではない。

 米スタンフォード大時代はアメリカンフットボールに親しみ、政界きってのパサーとして知られる鳩山首相だけに、投げることは得意。制球力が持ち味だった桑田氏の指導で、外交も投球も「ストライク」といきたい。