【フェニックス(米アリゾナ州)18日(日本時間19日)=四竈衛】メッツ入りが決定した五十嵐亮太投手(30)が早速、自主トレを再開した。当地のジムで午前、午後に2部制に分けて約4時間、汗を流した。勝ち試合の中継ぎとして期待されるだけに、自覚十分の姿勢を見せた。

 新天地と役割が明確になったことで、練習には自然と熱がこもった。五十嵐は「これまでは中ぶらりんでしたから、気持ちも入ります。1月中旬までに1度しっかりと体をつくっておきたいです」。ビザなどの渡米準備の前に、最優先させるのが体力強化。「これまでに来た日本人がいろいろと苦労してるわけですから、それだけすごい場所だと思います」。松坂、上原ら日本のエース級でも違いを感じるメジャー。滑るボール、硬いマウンドなどへ対応するためにも、積極的に先輩投手の意見を参考にするつもりだ。

 メ軍入り決定後は家族に連絡を入れたほか、ヤクルトの同僚や友人からお祝いメールが殺到。「まさかニューヨークに住むことになるとは」。黙々と汗を流す表情は、早くもメ軍の一員のようだった。