<マリナーズ2-4エンゼルス>◇1日(日本時間2日)◇セーフコフィールド

 【シアトル(米ワシントン州)=四竈衛】松井とイチローが、ともに9月最初の試合で好スタートを切った。エンゼルス松井秀喜外野手(36)が、マリナーズ戦に「7番DH」で出場し、逆転アーチを放った。1点を追う7回表2死三塁から右翼席へ18号2ランを運んだ。マリナーズ・イチロー外野手(36)は、5打数2安打と3試合連続マルチ安打をマークし、10年連続200本安打まで残り29試合で29本と迫った。

 落下点を計ったかのように、右翼イチローが懸命に伸ばすグラブの先で打球が弾んだ。1点を追う7回表2死三塁。2日前に131メートルの特大弾を2階席へ運んだ松井が、今度は107メートルのギリギリ弾で試合をひっくり返した。

 松井

 捕られるか、どうかなと思ってました。距離自体、行くかどうか分からなかったので、その(捕られる)可能性もあると思って走ってました。まあ、いい風が吹いていたのかもしれないですね。

 試合後は、少しおどけて見せたものの、冷静な読みと対応力が生んだ1発だった。マ軍左腕バルガスに対し、過去2本塁打を放った一方で、安打はその2本だけ。内角へのツーシームに手を焼き、打率2割5分、3三振。試合前は室内でスイングを確認し、打席内では「インコースに食い込んでくる球を深追いしないように気を付けました。ボールになる球を打ちにいかないようにね」と、アプローチに工夫を加えていた。

 第1打席は、外角スライダーで探りを入れてきたところを見極めて四球。第2打席は内角寄りの速球で遊ゴロに倒れたものの、走者を置いた第3打席では、狙い球を絞り込んでいた。カウント1-0から内角寄りに入る142キロのツーシームに、体の開きを抑えながらひと振りで仕留めた。

 松井

 甘い球でした。若干詰まりましたが、ちゃんと振り切れました。今日の試合の中では大きな本塁打でしたね。追いかける展開でしたし、勝利につながりましたからね。

 これで18本塁打、73打点。来季の契約延長の最低ラインといえる「20本塁打、90打点」も射程圏に入ってきた。「今日は良かったですが、今後のことは分かりませんから。ただ、どんな形でも勝つのはうれしいですね」。9月の初戦で好スタートを切った松井に、消化試合の感覚はない。