レッドソックス松坂大輔投手(30)が12日(日本時間13日)、フランコナ監督、ヤング投手コーチと緊急会談を行った。練習後、通訳を交えて4者が監督室に集合。約20分間にわたり、話し合いを持った。ヤング・コーチは「野球の話をしただけだよ」と笑顔でかわしたが、今後のスケジュールや調整内容など、首脳陣と松坂の間で見解をすりあわせたようだ。

 松坂はこの日、首に軽い張りを感じたため予定していた投球練習を13日(同14日)に延期。次回登板に変更はなく、15日(同16日)タイガース戦に先発する予定だ。先発ローテーション5番目が確実視されるが、一方でローテが組み直される動きもある。バックホルツを同地区ヤンキース戦で2度先発させて手の内を明かさないように、14日(同15日)のヤ軍戦に、元ヤ軍の招待選手アセベスを投入することになった。

 一時的な措置だが、アセベスのほか、若手有望株デュブロントやボーデンの成長が著しい中、オープン戦3試合(8回2/3)を投げて13失点、防御率11・42と結果の出ない松坂の立場は苦しくなるばかり。場合によっては、先発5番手の座を失う可能性もあるなかでの緊急会談だけに気になる。安定したパフォーマンスを見せて、首脳陣を安心させておきたいところだ。(フォートマイヤーズ=佐藤直子通信員)