パイレーツからFAとなっていた高橋尚成投手(37)が27日(日本時間28日)、カブスとメジャーキャンプ招待の条件付きでマイナー契約を結んだことが明らかになった。数球団からオファーがあったが、最初に声をかけたのがカ軍だった。「先発の目があるという話だった」というのが契約を結んだ最大の理由だった。

 10年にメッツ入りして以来、何でもこなせる救援投手として働いてきたが「もどかしさが募っていた」という。本来は先発だけに「先発でやりたいという思いは、常に持っていたい」という思いが、現実のものとなる可能性が生まれた。カ軍先発陣で確定しているのはガーザ、サマージャ、フェルドマンのみ。今オフにベイカーを獲得したが、けがから復帰途中のため開幕は出遅れる見込みだ。メジャー1年目も、マイナー契約から開幕メジャーを勝ち取った。「2010年を再現できるように頑張ります」と先発ローテ入りに意欲を見せた。(シカゴ=佐藤直子通信員)