<ヤンキース4-3インディアンス>◇4日(日本時間5日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキースのイチロー外野手(39)が、メジャー最後の4割打者テッド・ウィリアムズに並んだ。4日のインディアンス戦に5月7日以来となる「1番」で出場。0-0の3回1死三塁で左腕カズミアーのスライダーを流し打ち、先制となる適時左前打。歴代72位のウィリアムズに並ぶメジャー通算2654安打目となった。

 ウィリアムズは首位打者に6度輝き、MVPを2度受賞し、3冠王は2度達成している。41年に4割6厘をマークし今でも史上最高の打者と呼ばれている。その偉人と並んだイチローは「日米合わせてでしょ。え、違うの?

 そりゃよかった。へえ」と驚き、「そういう人のヒット数と並んだことは…。ちょっと遠すぎて、ということなんですかね。何年か忘れたけど、一瞬(4割を)超えたことはありましたけどね」と感慨深げだった。

 これで5試合連続安打となり、今季10打点目をマークした。イチローの調子が上がると同時に打線も機能し始め、ジラルディ監督は「得点できるようになって勝てた」とホッとしていた。(ニューヨーク=水次祥子)