右肘痛で離脱中のヤンキース田中将大投手(25)が28日(日本時間29日)、遠征地デトロイトの試合前、実戦形式の練習に登板。ジラルディ監督ら首脳陣が見守る中、同僚ライアンを相手に、3イニングに相当する49球を投げた。

 当初、準備されていた打撃ケージを外したのも、より実戦のイメージに近づけるためだった。イニング間に、約5分間のインターバルを取り、延べ打者10人と対戦。時折、捕手のサインに首を振るなど、配球を意識する光景も見られた。

 田中は投球後、「すべての球が良くなかった。まだまだ投げていかないといけない。(復帰が)近いものと思っていません」と納得していなかった。

 前日までの段階で、ジラルディ監督は「ここまではいい方向に進んでいる」と順調さを強調。今後の日程について明言を避けた一方で、「少しでも早く戻ってきてほしいね」と、早期復帰へ期待を込めていた。23日(同24日)のフリー打撃以降、中4日の間隔で「登板」しており、予定通りなら次回は9月2日(同3日)。4回、60球をメドに最終調整に入る見込みだ。同1日にマイナーの公式戦が終了するため、場所、相手とも未定だが、同監督は「我々はその機会を用意する」と話しており、リハビリのために「実戦」を設定することになりそうだ。