米国とキューバが国交正常化に向けた交渉を始めることを受け、スポーツ専門局ESPN電子版が18日、大リーグが受ける影響の解説記事を掲載した。今季はオールスター戦にキューバ出身選手が5人選出され、アブレイユ(ホワイトソックス)が新人王を獲得。日本にもトップ選手が3人移籍するなど、有力選手はすでに国外に流出している。

 記事では「現状、キューバの選手層は薄くなっている」とし、デスパイネがロッテと2年契約を結んだことからも、「仮に国交が回復しても、すぐにはMLBに影響しないだろう」とキューバ選手の急増はないとの見解を示した。また通商が再開されない限り、キューバ国内でアカデミー施設建設などの投資は禁じられると予想。ハバナにメジャー球団が誕生する可能性を示唆したが、20年以内の実現は難しいだろうとした。