ソフトバンク工藤公康監督(51)が悩める遊撃手に、投手目線で打撃のアドバイスを送った。6日にコボスタ宮城で行われた先発投手の練習を視察。室内練習場に足を運ぶと、休日返上で今宮健太内野手(23)が打撃練習を行っていた。開幕から28打数3安打、打率1割7厘と精彩を欠いている。後ろに立ち、言葉をかけた。「おれが投手だと、ボール球で勝負したくなるよな。内を見せて、外の球とか。ボールを追いかけてしまっている。投手というのは、難しい球は打ってほしいが、失投は打たれたくない」。

 開幕から結果が出ず、考え過ぎて、難しいコースにも手を出してしまう。「まだ始まったばかりじゃないか。打者は1本出れば、変わるというしな」。まずは甘い球を打ち返すというシンプルな視点に持つことを助言した。「打撃のことは分からない」が指揮官の口癖。投手工藤の立場から、不振脱出のヒントを与えた。