8月に行われる世界選手権の女子マラソン代表前田彩里(23=ダイハツ)が、始球式を行った。前田は熊本・大津町出身。

 陸上部の監督にもらった「ダイハツ」マーク入りのピンクのグラブでマウンドへ。スリーバウンドで鶴岡のミットに収まった。「とどかねぇ~。(マラソンより)緊張しました。始球式の話を(2週間前に)聞いた時は高校野球かなと思っていました。プロ野球とは」と興奮気味に話した。

 前田は3月8日の名古屋ウィメンズマラソンで日本人トップの3位に入った。日本歴代8位の2時間22分48秒を記録した。15キロの給水で他選手と交錯して転倒。出血と痛みに耐えて記録を出し一躍注目を集めた。「世界選手権では日本人トップで入賞してリオ五輪を決めたい」と目標を語った。