東北福祉大は仙台大に雪辱し、今日11日の3戦勝負に持ち込んだ。5回裏1死一、三塁からスクイズで先制。6回には6番浅沼佑亮(3年=日大山形)の3ランで突き放し、3投手の継投で逃げ切った。

 優勝を占うAクラス同士の大一番、東北福祉大が勝ち点獲得に逆王手をかけた。2回表1死満塁の窮地で相手スクイズを併殺。逆に5回はスクイズで主導権を握り、浅沼の大学公式戦初本塁打で突き放した。前2打席とも空振り三振で、カウント0-2から左に流し打った浅沼は「外の高めの真っすぐです。(追い込まれて)3球勝負もあるなと思っていました」と殊勲打を振り返った。

 投げては先発右腕・城間竜兵(3年=八戸学院光星)が6回2/3を3安打無失点。「いい緊張感で投げられた。ホームランを警戒していましたが、点を取ってからはストライクゾーンを大きく使って投げられた」と現役最多の15勝目を喜んだ。

 昨春、仙台大には3戦勝負で敗れており、その後のプレーオフでも優勝をさらわれた。その悔しさを知る浅沼は「借りを返したい。熊原さんから打ちたい」と、前日9日の第1戦で打ち崩せなかった相手エース熊原健人(4年=柴田)との再戦を望んだ。【佐々木雄高】