ユニバーシアード競技大会(6~11日、韓国・光州)に出場する大学日本代表が1日、東京・府中市の明大グラウンドで最終調整を行った。

 雨天のため予定されていたJX-ENEOSとのオープン戦を中止とし、室内練習場で約3時間汗を流した。

 練習後に行われた記者会見では、29日に行われたユニバーシアード日本代表壮行試合「大学日本代表対NPB選抜」で救援し、7者連続三振を奪った創価大・田中正義投手(3年)が試合を振り返り「ああいう緊迫した試合で投げてみて、自分の体の感覚がどうなるのか分かった点は良かった」と冷静に話した。その一方で、翌日の新聞一面で報じられたことについて触れられると「最初に見た時、表(面)なのか裏(面)なのか分からなかった。びっくりしました」と、二十歳らしさをのぞかせた。

 代表を率いる明大・善波達也監督(52)も「ピッチャーは田中正義がキーマンですね。ユニバーシアードに野球が参加するのは20年ぶりと聞きます。日本は世界大会の金メダルがないということなので、『金メダルを取りたい』ではなく『必ず金メダルをつかむ』という気持ちで戦います」と言い切った。2日、羽田空港から韓国へ向けて出発する。