終わってみれば、貴重な貴重な追加点だ。ゴメス&マートンの4、5番コンビが激しく、山本のプロ初勝利をアシストした。1点リードの9回、先頭の4番マウロ・ゴメス内野手(30)がDeNA5番手エレラの5球目を痛打。右越え二塁打で出塁した。スライディングの代償だろう、代走と代わったベンチではユニホームをたくし上げてすねの状態を確認した。

 ファイトあふれるプレーで、願ってもない無死二塁。5番マット・マートン外野手(33)がすかさず初球打ち。中越えの適時二塁打を放った。「たら」「れば」は禁句だが、もしこの1点がなければ9回裏に代打後藤のソロで追いつかれていた。1発が出やすい球場で値千金の追加点をゲット。さすがのコンビ芸だった。

 ゴメスは「9回だけじゃなく、どの1点も大事だけどね。ああいう形で点につながって良かったよ」とニッコリ。2打数2安打3四球で全5打席で出塁を決め、打線に流れを作った。マートンは2安打で、4戦ぶりのマルチ安打を記録し、こちらも「今日の勝利は大きいよ」と笑顔だ。湿りがちだったGMコンビのバット2本は、もう完全に梅雨明けの気配だ。